モンベル シームレスダウンハガー800 #3のレビュー

はじめに

  • 7月末に雷鳥沢キャンプ場(7~8月の最低気温は8度程)に泊まる予定があり、その寒さに対応できるシェラフを探していました。
    • 足元が寒くて眠れないことが良くあるので、対応温度ぎりぎりのシェラフより、対応温度に余裕があるシェラフにする。仮に暑ければ服を脱ぐ、シェラフを開く、などで調整できるので。
    • 雷鳥沢キャンプ場以外にも登山で使用する想定なので、可能な限りコンパクトで軽量なものが良い。
    • アマゾン等で販売している格安中華製のシェラフの適温表示は、あまり信頼できないので対象外にする。
  • 信頼性という意味では、ナンガ、イスカ等の有名メーカーのシェラフが良いのですが結構高くなります。このような有名メーカーの中で比較的安めのモンベルを考えました。
  • 予算的に3万円前後、対応温度、コンパクト・軽量さで、シームレスダウンハガー800シリーズの#5と#3で悩みました。モンベル店員さんに相談した結果、#3を購入することにしました。

ダウンハガー800シリーズ

  • モンベルのシェラフや関連商品の全般に関してはカタログが公開されています。
  • ダウンハガー800シリーズのトランジション温度域(黄色)、コンフォート温度域(赤色)は次の通りです。

    (モンベルのサイトから引用)
  • それぞれの温度域の説明は次の通りです。

    (モンベルのサイトから引用)
  • シームレスダウンハガー800の#5と#3
    • 想定している最低気温は8度程なので、快適に睡眠できる下限温度(コンフォート温度)が8度である#5の購入を検討していました。
    • モンベルの店員さんに相談した所、#5だと寒いので、#3をお薦めされました。冷静に考えると、快適に過ごせる温度域の「下限温度」なので、確かに寒そうな気がするので、#3で納得しました。
    • #5はより軽量・コンパクトで、快適な睡眠より重量を少しでも減らしたい上級者の登山で使われる場合もあるそうです。(スタッフバッグを含む重量は、#5は462g、#3は555gです。)
  • なお、以前ではモンベル独自の温度域設定(「使用可能温度域」「快適温度域」)を使用していましたが、2014年からEU諸国の規格であるEN13537(「リミット温度」「コンフォート温度」)に変更されています。詳細はこちらをご覧ください。

ダウンハガー800 #3

  • 基本仕様は次の通りです。
    商品名シームレス ダウンハガー800 #3 (男女兼用)
    ブランドモンベル
    カラーブルーグリーン(BASM)、レッド(SURD)
    型番#1121401
    ※R/ZIP(右ジッパー)、L/ZIP(左ジッパー)があり、ジョイント可能モデルとジョイント可
    ※198cmまで対応できるロングモデル#1121408もある。
    サイズ収納時:直径13cm × 26cm、183cmまで対応
    重量555g (スタッフバッグを含む)
    素材生地:10デニール・バリスティック エアライト ナイロン・タフタ[はっ水加工]中綿:800FP EXダウン
    対応温度(旧)【ISOテスト】 快適温度:4度、使用可能温度:-1度
    (新)【EN13537】 コンフォート温度:3度、リミット温度:-2度
  • 商品の説明は次の通りです。
    • こちらは「R/ZIP(右ジッパー)」モデルです。
    • ラベルの対応温度は、2013年までのISOテスト(「使用可能温度域」「快適睡眠温度域」)です。
  • シェラフとバッグの他にストレージバッグ(白色のメッシュバッグ)が付属しています。
    • ストレージバッグは、シェラフの長期保管用のバッグです。シェラフの回復力(ふっくらさ)の低下を防ぐことができます。


コンプレッションキャップ

  • モンベルのシェラフは、専用のコンプレッションキャップを使用してコンパクトにできます。
    各シェラフに対応するコンプレッションキャップは次の通りです。ネットでも販売していますが、モンベルで買った方がだいぶ安いです…
  • ここで紹介しているダウンハガー800 #3に対応するのはコンプレッションキャップXSです。
  • コンプレッションキャップXSを使用したダウンハガー800 #3のコンプレッション前後です。
    約32cm程のシェラフを、コンプレッションキャップを使用して20cm程度まで圧縮できました。もう少し頑張れば、1~2cm程小さくできそうでした。

使用した感想

2022年7月末の雷鳥沢キャンプ場(2泊)で使用してみました。
朝5時で10度程の気温でしたが、足元は暖かく、寝返りが楽で、とても良いシェラフだと感じました。

  • 両日共に朝5時で10度程の気温でした。
  • 靴下がなくても足先が冷えることはなく、足先の寒さで目が覚めることはありませんでした。
    • シェラフの綿・羽毛ですが、上半身側は薄く、下半身(特に足元)は厚くなっているので、必然的に足元は暖かく、体側は少々寒いようです。
    • シェラフを絞って顔だけだすようにしないと結構寒かったです。
    • 外では半袖Tシャツで寒いにも関わらず、試しに半袖Tシャツ1枚で寝てみました。さすがに、上半身が寒くて起きてしまいました。
  • 寝返りがとても楽でした。シェラフの生地が伸び縮みするためだと思います。
  • スタッフバッグへの収納は簡単でした。ぐるぐる巻いて強めにスタッフバッグに押し込んでいくと、すんなり収納できました。
  • なお、雷鳥沢キャンプ場については、こちらで紹介しています。
    NDW

    雷鳥沢キャンプ場まで徒歩45分程で、アップダウンの細い道が続きます。7,8月でも雪が残っていますが、道にはありません。…