こずかい生活の私が、いかに安く伊豆大島に行くかを検討してみました。
私は埼玉に住んでいるので出発地は東京を前提として説明しています。どうしても料金が高くなってしまう飛行機の利用は検討の対象外としています。
ここで記載している情報は2019年8月時点のものであり、実際に計画を立てる際はネットや電話等で正確な情報を確認してください。
2021年に少々更新したものをこちらで公開しました。
お薦め
利用目的や同伴者、予約のタイミング、時間的/金銭的余裕によって最適な方法が変わってきます。
私が考えたお薦めを下記に説明します。もとになっている情報は「計画を立てる上での参考情報」を参照のこと。
- 料金を抑えたい場合、繁忙期以外の日程ををお薦めします。
繁忙期(7月下旬~8月末、特にお盆前後)を外すと、往復50%オフ等の格安のキャンペーンを利用できます。詳細は伊豆諸島ツアーパンフレットをご覧ください。 - 時間に余裕があり料金を抑えたい場合は大型客船、楽に行くならジェット船をお薦めします。
大型客船の場合、安くて横になって眠れる2等和室は人気が高いので早めの予約が必要です。ジェット船の場合、東京から大島行の一番早い便、大島から東京の一番遅い便が人気がありますが、大型客船の2等和室ほどの予約の厳しさはありません。 - ファミリーやカップルの場合はジェット船、または大型客船の特2等以上の予約をお薦めします。
大型客船の場合、2等椅子や2等和室だと他人との距離が近い場所で長時間過ごす必要があり気疲れするため。2等椅子は横になれないので眠りづらいです。特2等以上は2段ベッドや客室自体が分かれるので、もう少し快適になります。 - ダイビング、釣り、キャンプ等で大きい荷物を持ち込む場合は大型客船をお薦めします。
ジェット船は海に浮いて航行するため重量・サイズ制限が厳しいため。このような制限に該当する荷物は、宅配便等で事前に郵送することもできます。 - お安く予約するならインターネット予約、日程や人数が不確定な場合は電話予約をお薦めします。
インターネット予約は20%(繁忙期は15%)の割引になりますが、キャンセルに500円(往復だと1,000円)以上かかります。
電話予約の場合、予約後に1回のみ無料で変更可能です。(電話予約でも早期割引や学割等の割引があります。) - 日帰り等で可能な限り長く滞在したい場合は、大型客船+ジェット船の組み合わせもあります。
行きは早朝到着の大型客船、帰りは最終便が16:00程まであるジェット船を使う方法です。時間的な制約が厳しい、三原山トレッキングの日帰りはこのパターンになるようです。 - インターネット予約と電話予約での空き状況の確認をお薦めします。
それぞれ確保している客室予約数が異なるようで、電話予約(ホームページの空き状況)で満席であっても、インターネット予約の空席確認では空いている場合があります。旅行会社毎に別枠があるのかもしれませんが、その確認はできていません。 - 直前での予約は、大型客船の2等椅子以上、出発が遅めor東京以外からのジェット船がお薦めです。
大型客船の場合、2等和室は事前予約でないと厳しいですが、2等座席や特2等以上は比較的空きがあります。ジェット船の場合、東京を遅めに出発する便、熱海・伊東等からの便は余裕があります。
連休の場合は、二日目以降の出発にずらす方法もあります。 - フリー乗船券はお薦めしません。
繁忙期等で2等客室が埋まっている場合、フリー乗船券が発行されます。
船内のロビー、通路、デッキ等の空スペースで寝ることになります。寝心地が悪く周囲の騒音があり、厳しい船旅になります。乗船に早めに並ぶ、陣取る場所、快適に寝るための装備の検討等を経て、もう少し快適になるかもしれません。
繁忙期のピークでは、フリー乗船券も満席(?)になる場合があるのでご注意ください。フリー乗船券のキャンセル待ちはできないそうです。 - 大型客船で希望の座席が取れなかった場合はキャンセル待ちが可能です。
タイミングによって窓口が変わるので注意が必要です。
東海汽船の連絡先(電話番号)は予約から乗船までを参照のこと。タイミング 窓口 補足 3日前まで 東海汽船
お客様センター
(電話)確保できた場合は折り返しの電話があるそうです。 2日前~当日 東海汽船
竹芝支店(電話)「3日前まで」のキャンセル待ちは一旦リセットされるような情報もあります。
この期間に入ったら、改めて早めに確認した方がいいかもしれません。乗船後すぐ
(2等客室限定)船内の案内所 席が確保できた場合、船内アナウンスがあります。
それでもダメな場合は、窓口に相談して移動可能な場合あり。(私の場合、予約した2等座席から別の2等座席に変更してもらいました。たまたま空席が多く運が良かっただけかも。)
リンク
計画を立てる上での参考情報
- 繁忙期かどうかで料金や混雑具合が大きく変わります。
GW、海開きとなる7月中旬から8月末が繁忙期のようで、特にお盆期間は混みます。
船はもちろんのこと、島でのレンタカーも予約で一杯になっているので、早めの予約や多めの資金が必要です。自転車の予約はだいぶ余裕があるようでした。
大島の年間イベントについては、伊豆大島公式サイトの年間イベントを参照のこと。個人的にはお盆時期の「伊豆大島夏まつり」に行きたかったのですが、日程が合いませんでした。
7月に予約を考える場合、梅雨明けしていない場合もあるので、その辺も注意が必要です。 - 大型客船とジェット船の比較
項目 大型客船 ジェット船 最短の所要時間
(東京~大島)6時間 2時間弱
(1時間45分)往路の最も早い便
(東京~大島)前日22~23:00出発
当日6~5:00到着当日7~8:00出発
9~10:00到着復路の最も遅い便
(大島~東京)13~14:00出発
18~20:00到着15~16:00出発
17~19:00到着料金帯 4,500~13,000円程 7,000円程 荷物制限 緩い
個数の制限明記なし。
・3辺和120cmまたは20kg以下は無料
・3辺和200cmまたは30kg以下は有料(2個まで)
・3辺和250cmまたは50kg以下は有料
・それ以上は不可厳しい
身の回りの品以外は2個まで。この2個の合算で下記条件。
・3辺和120cmまたは20kg以下は無料
・3辺和200cmまたは30kg以下は有料
・それ以上は不可。快適さ 2等座席・和室は隣人との距離が近く気疲れする。
2等座席は横になれないので眠りづらい。
特2等以上で個人空間がある程度担保される。座席であるが2時間程度でありそれほど苦痛ではない。 予約し易さ 繁忙期は毎日、繁忙期以外はお休み前日の2等和室は1ヶ月先くらいまで予約で埋まる。
繁忙期以外の平日であれば予約しやすい。大型客船の2等和室に比べたら予約しやすい。 - キャンペーンの活用
繁忙期(7月中旬~8月末)を外せばキャンペーンを使用して往復料金をだいぶ安くできます。
三原山ウォーキング、サイクリング、ホテル利用などのキャンペーンと組み合わせるとお安くなるかも。
日帰りやキャンプ泊等のための往復のみは「往復きっぷ」をご覧ください。把握しているキャンペーンのパターンは次の通り。東海汽船株式会社 | 伊豆諸島へ行く船旅・ツアー東海汽船のツアーパンフレットを掲載しています。伊豆大島や新島、式根島、神津島、八丈島など伊豆諸島への期間限定プランや日帰…
プラン 船 条件 料金 コメント 特別感謝プラン ジェット船 東京~大島: 往復
繁忙期以外6,000円 繁忙期以外でいつもやっている。熱海や伊豆からの場合はもっと安くなる。 まだ間に合う 令和初の夏満喫きっぷ 大型客船 東京~大島: 往復
2019年9月、2等座席5,000円 サマービーチきっぷ ジェット船 熱海~大島: 往復
2019年7/8月(お盆除く)
往路は熱海港発の午後便
復路は大島発の午前便6,000円 初日と最終日がほとんど何もできない。
東京からだと熱海までの電車賃がかかるためお得感低。
時間に余裕がある人向け。 - インターネット予約 vs. 電話予約
どちらもメリット/デメリットがありますが、大きなポイントはキャンセルにお金がかかるかどうかです。
インターネット予約の場合、予約直後からキャンセル(変更はキャンセル扱い)に1名片道500円以上かかります。電話予約の場合、1回のみ無料で変更/キャンセルできます。(出航日が近づくと当然キャンセル料が高くなるので注意。)
ちなみに私の場合、繁忙期だったためとりあえず「4名往復でジェット船の予約」を電話予約しました。この際、キャンセルも含め1回のみ変更可能と教えてもらいました。後日、キャンセルの電話をすると「4名往復のキャンセルなので4,000円です。」と言われ、話が違うと話したのですが聞いてもらえませんでした。落ち着いてもう一度電話をかけなおすと、先ほどとは別の方が電話に出て、何事もなかったかのように無料でキャンセルしてくれました… - 天候によってその日の到着港や出航港が決定
大島に到着する港、大島から出航する港は、その日の天候で変わります。
大型客船は当日9:00以降、ジェット船は当日6:00以降に決定します。詳細は本日の運行状況をご覧ください。(このページに電話番号も記載があります。)
7~9月を見ている感じだと、大型客船の到着は岡田港、それ以外(大型客船の出航、ジェット船の到着・出航)は元町港が多いです。 - 大型荷物の郵送
「ジェット船利用時で大型荷物も持ち込めない」「重い・大きい荷物が面倒」「大型客船で別料金で大型荷物を持ち込むのなら、家から直送した方が安い/楽ちん」等の場合、宿泊先に確認の上、事前に荷物を郵送する方法もあります。
トウシキキャンプ等、郵送先に困る場合はクロネコヤマトの営業所留め、郵便局留めで発送し、現地で受け取る方法もあります。この方法の問題点は、それぞれの場所が港から遠いため、バスやレンタカーが必要になります。実際に営業所留め、局留めできるかはそれぞれにご確認ください。場所 最寄バス停 補足 ヤマト運輸
大島元町センター大島公園ライン: 北の山 大島郵便局 大島公園ライン: 町役場前
波浮港ライン: 農協前元町港から歩いて10分程だが坂道の上にあるので大きい荷物を持っていくのは辛い。 岡田郵便局 大島公園ライン: 岡田郵便局前 - 元町港の目の前にある大島観光案内センターで荷物の預かり(1個300円)があります。
- 自動車の持ち込みは推奨されない…
自動車の持ち込み(輸送)については、「貨物船の運航は週2、3便のためご希望の通りの日程で輸送できない可能性があり、ご旅行での利用にはお勧めできません。現地レンタカー等をご利用ください。」とのこと。ちなみに、料金シミュレータで計算した所、普通自動車の輸送で3万円強、2輪車(50cc)で3,000円程でした。詳細は貨物輸送のご案内をご覧ください。 - 朝は早いが18時くらいにはバスが終わり、店が閉まり始めます。
三原山山頂口発のバスは15:00程には終わるので、登山時は注意のこと。 - タクシーは、東京のようにタクシープールで待っているわけでなく呼び出す必要があります。
- キャンプ目的でバーナー(CB缶)を持ち込もうと思ったのですが禁止のようです。
メールで問い合わせましたが次の回答でした。トウシキキャンプ場ではみなバーナー使っているのですが、どう持ち込んだのでしょうね?ちなみに私の乗船時は、荷物検査みたいなことはありませんでした。ガス缶のお持込みはいただけません。
その他、爆発や発火の可能性があるものはお持込みいただけません。
お手数ですが島内にてお買い求めください。
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出航港毎の料金・時間の比較
繁忙期以外で、往復割引キャンペーン(東京以外から出航)を使って安くなるかを検証しました。結果として、東京(竹芝客船ターミナル)から乗った方が、料金と時間のバランスが良い、という結果に思えます。熱海や伊東でグルメや遊び等のプラスアルファを追加するのであれば、意味があると思います。
下記は料金は2019年10月時点の往復割引を使う前提で、片道の料金を記載しています。
出港地 | 合算料金 (合算時間) | 最寄駅 (料金/時間) | 駅~港 (料金/時間) | 港~大島 (料金/時間) |
---|---|---|---|---|
東京 | 3,200円 (145分) | JR新宿~JR浜松町 (200円/30分) | JR浜松町 ~竹芝客船ターミナル (徒歩: 0円/10分) | 竹芝客船ターミナル ~大島 (3,000円/105分) |
熱海 | 4,000円 (190分) | JR新宿~JR熱海 (2,000円/130分) | JR熱海~熱海港 (バス: 250円/15分) | 熱海港~大島 (1,750円/45分) |
伊東 | 3,500円 (235分) | JR新宿~JR伊東 (2,000円/180分) | JR伊東駅~伊東港 (徒歩: 0円/15分) | 伊東港~大島 (1,500円/40分) |
竹芝客船ターミナルでの乗船
竹芝客船ターミナルで大型客船(さるびあ丸)に乗船した際の補足です。
- 竹芝客船ターミナルについたら窓口でチケットを受け取ります。
- 自分の荷物は大丈夫なのか気になってインフォーメーションに相談してみました。最初係員さんがサイズを計ろうとしたのですが、大型客船であることを伝えたら全然問題ない、とサイズの計測すらしませんでした。大型客船の場合は、それほど余裕があるということなんでしょうかね…私の荷物は下記写真の通り、手提げ袋+60Lのバックパックでした。
- 窓口でチケット受領後、記載されている便を確認するとともに、半券側(乗船票)に名前と住所を記載します。
- 出港時間の20~30分前になると、集合場所のアナウンスがあるのでそこに並びます。
- しばらくすると乗船が始まります。乗船までの通路の途中(乗船改札)で係員が半券を回収します。この際、名前と住所が記載されていないと、その場で止められて記載することになります。このパターンはよくあるようで、係員のそばには5,6本のペンが用意されていました。私の場合、「インターネット予約だから印字されているだろう」と高を括っていたら止められて、その場で書くことになりました…
- 下船時に残った半券を渡すことになります。これは、「乗船した人が確かに下船できているかを確認」=事件・事故等で下船できていない人はいないかを確認するためのようです。
大型客船で快適に過ごすために
私が乗船したさるびあ丸についての話です。
- 客室には大き目の荷物を入れるための棚が多数用意されているので、早めに荷物を置きましょう。
- 船内にはカップ麺、おにぎり、お酒、アイス等の自動販売機やレストランがあり、仲間と行くなら色々楽しめそうな感じでした。
- 船内のお酒の自動販売機には年齢を確認するための免許証の読み取り装置が着いています。そのため、免許証がないとお酒が買えません。免許証がなくても、船内の案内所に相談すれば、係の人が年齢確認をパスするカードを通してくれるので購入できます。(見た目が若い人は別の身分証明書の提示を求められるかもしれません。)
- 船内ではフリーWifiが使えるとありましたが、2等客室(座席、和室)は船底に近いためか利用できませんでした。また携帯(Docomo)の接続もできませんでした。
- 8月で東京が30度程の日に2等座席を予約して行きましたが、船内はエアコンが効いており、寝る際は寒かったです。案内所で毛布を借りる(100円)ことをお薦めします。
- 2等座席で予約したのですが、2列席で隣に他人が座るのは気になる…場所の変更ができないか案内所に相談した所、空いている席であれば可、との回答でした。2等客室まで来てもらい、希望の座席を伝える、空席かどうかの確認、を何度か行い隣がいない2列席に移動できました。(係員さんが手持ちの台帳を更新しつつ、私のチケットの席番号を書き換えました。)
- さるびあ丸には、普段は開かずのFデッキがあるそうです。繁忙期のフリー乗船券で2等客室のキャンセル待ちで割り当てられた場合のみ入れるそうです。
大型客船で到着後の移動
- 到着後にレンタカーで移動する場合、到着港からレンタカーに乗れるよう到着港で担当の方が待っていてくれます。
- 大型客船は早くて朝5:00過ぎに大島に到着します。通常、この時間で運行しているバスはありませんが、この大型客船の到着時間や港に合わせて臨時バスが待っていてくれます。
臨時バスは島の各方面に向かえるよう、元町港行き、波浮港経由陸上競技場行き、公園経由三原山温泉行き、が用意されています。
岡田港も元町港も人の流れに合わせて歩いていくと、バス停とそこに止まっている臨時バスを確認できると思います。出発する時間は特に決まっていないそうで、もう乗客が来なそうなら出発、とのことです。 - 到着後にゆっくりしたい場合、愛らんどセンター御神火温泉(大型客船の到着時間等の条件で開店時間が変わる)で一旦休憩する人が多いようです。
- 私の場合、8/31(土)の夜にさるびあ丸に乗船し、9/1(日)に大島に到着しました。岡田港には朝5:00に到着し、臨時バスに乗ってトウシキキャンプには5:40に到着できました。
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