2020年8月下旬に群馬県の野反湖キャンプ場に行ったので、その紹介です。
※この記事は2020年8月時点での情報に基づいており、記載されている条件や料金は変動する可能性があります。
野反湖とキャンプ場の概要
野反湖は「天空の湖」とも呼ばれ、自然に溢れた場所になっています。
この野反湖のほとりにあるキャンプ場です。
野反湖の紹介
- 群馬県の奥地にある湖で「のぞりこ」といいます。(「のはんこ」ではないです。)
- 群馬県と長野県・岐阜県との県境にあり、標高約1,500m(湖面標高1,513m)で周囲を2,000m級の山で囲まれています。
- 野反湖は「天空の湖」とも呼ばれ、絶景のスポットとなっています。
読売新聞「遊歩百選」に群馬県から唯一選ばれました。 - 公式サイトの「天空の湖に映る満点の星」のように、星空が綺麗なことで有名です。
- 初夏から初秋にかけて300種類以上の高山植物が咲き、自然が綺麗です。
- 長野県や新潟県との県境に近く、「ぐんま県境稜線トレイル」の一部(野反湖エリア)になっており、登山・トレッキングも可能です。
野反湖の周辺の登山・ハイキングコースは、公式サイトの情報が参考になると思います。- 野反湖の北東:白砂山、堂岩山、地藏峠
- 野反湖の東:八間山
- 野反湖の西(キャンプ場付近):エビ山、高沢山、カモシカ平、三壁山
- 野反湖一周:4時間程(公式サイトより)
※白砂山、八間山、エビ山は、ぐんま百名山に選ばれています。
- 自然養殖のニジマスやハコスチが釣れるそうで、釣りでも有名な場所です。
- 埼玉から車で関越自動車道を使って3時間程かかりました。(渋滞なし前提)
- 野反湖周辺には飲食店、コンビニ等のお店は一切ないので、買い出しは結構大変です。
(最低限の食料、お酒、調味料、炭・薪等は後述のビジターセンターで入手可能です。)
野反湖キャンプ場の紹介
- 野反湖の北側がキャンプ場になっています。
野反湖キャンプ場
ビジターセンター売店や受付等のキャンプ場の主要施設 バンガロー 4/8人用等のバンガロー約50棟超 テントサイト ビジターセンターから徒歩15分程。
車によるアクセスはできず、ビジターセンターにあるリアカーを使うことになります。 - 毎年6月~10月程の期間でしか営業していません。
- バンガローもテントサイトも予約制です。
- 公式サイトから予約するか、電話予約になります。
- テントサイトの予約では場所まで予約できないので、早い者勝ちになります。
(テントサイトは広大なので、わがままを言わなければ設置場所に困ることはありません。) - 繁忙期は混雑するようで予約制に変わったようです。
- 台風や熊の出没等の影響で、テントサイトが使用できなくなる場合があるようです。
- 予約の変更や問い合わせはメールで行えます。
何回か予約変更や質問しましたが迅速に対応して頂きました。(翌営業日には回答をもらえた。)
- 野反湖の気温は、東京と比べ約10度程低くなるので(※1)、季節に応じた防寒対策が必要になります。
- 多少足りないものがあっても、ビジターセンターでほとんど調達できます。
(公式サイトの販売商品一覧、レンタル一覧) - 設備がきちんと掃除されており綺麗でした。
ビジターセンターの売店、休憩所、トイレ、シャワールーム、テントサイトの炊事場やトイレ等、使用してみた場所はみな綺麗でした。
虫が飛び回る蜘蛛の巣が張ったトイレを想像していたのですが、そんなことは全くなくとても綺麗でした。
トイレのドアには「虫が入らないよう最後まで閉めてください。」的な注意書きもあり、清潔さに注意を払って管理していることが感じられました。 - 晴天率は結構低いように思えます。
曇りや雨が多く、晴天になる日数は少ないように思えます。2週間天気予報等で晴天率の高い日を狙っていきましたが、それでも星空はほとんど見れませんでした。。。
標高が100m上がると気温は0.6度下がるので、野反湖(標高約1,500m)の場合は東京に比べ10度低い気温になると思います。
私が行った時(2020年8月下旬)の東京は晴れ(最高35度/最低27度)なので、野反湖の気温は25~17度程になるはずですが、太陽が出ている時間は体感30度程に思えました、軽く動くと暑くて汗が噴き出ます。
夜や朝方は寒いかと思って寝袋を持っていきましたが、暑くも寒くもなく寝袋を使う必要はありませんでした。一緒に行った仲間の中で肌寒かった人もいるようですが、ブランケットレベルで十分かと思いました。
アクセス方法
車か電車・バスでアクセス可能です。
東京方面から電車・バスだと、どうしても午後の到着になってしまいます。
登山や釣り等で午前中からフルで楽しみたい人は、車で行くことをお薦めします。
東京から車でアクセス
- ナビでマップコードが使える場合は、948 152 661*65(野反湖キャンプ場)を入力してください。
地名として「のぞりこ」を入力して検索もできると思います。 - 東京(練馬)から行く場合、関越道経由で約3時間(180km)になります。
経路 時間(距離) 備考 練馬IC~渋川伊香保IC(関越自動車道) 70分(100km) 普通車・休日2,590円 渋川伊香保IC~長野原草津口(一般道) 70分(50km) 長野原草津口~野反湖キャンプ場(一般道) 40分(30km) - 長野原草津口~野反湖キャンプ場の区間は坂道が続きます。
- 道の駅 六合(くに)が最後の休憩所になります。そこからキャンプ場までのおおよそ30分は休憩場所はありません。
- 六合辺りから坂が厳しくなってきます。
ゆっくり譲り合わないといけない場所がいくつかありますが、基本的には車2台がすれ違える幅の道路になっているので、それほど車の運転がうまくなくても走れると思いました。 - 軽自動車だとアクセルべた踏みが必要かもしれません。交通量が多いわけではないので、一時停止して後続車に道を譲ったり等で、なんとか行けそうな気がしました。
東京から電車・バスでアクセス
- 東京(池袋)から行く場合、電車とバスの移動時間だけで5時間弱です。
長野原草津口でのバスの本数が少ないため、この待ち時間を考慮するともっと長くなる可能性があります。
そのため、このバスの発車タイミング(時刻表)に合わせて電車の乗車タイミングを決めることになります。経路 時間 備考 池袋~赤羽(JR埼京線) 10分 赤羽~高崎(JR高崎線) 90分 高崎~長野原草津口(JR吾妻線) 90分 JR合計3,080円 長野原草津口~野反湖バス停(六合地区路線バス) 80分 1日3~4本のみ、1,500円 野反湖バス停~野反湖キャンプ場(徒歩) 10分 - 東京から始発で出ても、野反湖到着は12時~15時程になってしまいます。
施設や設備
キャンプ場の中心となるのが野反湖キャンプ場ビジターセンターです。
この施設を取り囲むようにバンガローやテントサイトがあります。
- 湖の一番北側に、管理事務所である野反湖キャンプ場ビジターセンターがあります。
管理事務所、売店、休憩所になっています。
建物の前が駐車場になっており、ここでチェックイン・チェックアウトや荷下ろしができます。 - ビジターセンターの裏手にバンガロー群があります。
ビジターセンターからバンガローを縫うように車道が続いているので、車で荷物を運べます。
(バンガローエリアは車の乗り入れが可。) - ビジターセンターから徒歩15分程の場所にテントサイトがあります。
車ではアクセスできないので、ビジターセンターにあるリアカーを使って荷物を運ぶことになります。
上り下りがあるので、大量の荷物・大人一人だとリアカーでも大変です。
野反湖キャンプ場ビジターセンター
野反湖キャンプ場の中心となる建物です。(写真の左側の建物)
2階がチェックイン/チェックアウトの受付窓口、売店、休憩所等があります。
1階は左からリアカー倉庫、女子・男子シャワー室、トイレがあります。
自動販売機(2階入口)
- 清涼飲料やお酒等の自動販売機、シャワーを使用するためのコイン販売機、遊漁券販売機があります。
- 売店は19時に閉まってしまいますが、ここは24時間開いています。
受付、売店、休憩所(2階フロア)
- 2階入口を入ってすぐの場所になります。
- チェックイン/チェックアウトの受付、商品の購入、レンタルができます。
- 受付や売店を含む2階フロアは19時に閉まっていました。
- 大きな売店というわけではありませんが、色々なものが売っています。
レトルト食品、肉(冷凍)、調味料、紙皿、お菓子、アイス、清涼飲料、お酒、虫除けスプレー…とりあえず、テントと寝袋を持参すれば、それ以外のものは購入できそうな品揃えです。
(公式サイトの販売商品一覧、レンタル一覧)
トイレ(1階)
- 男子トイレしか見れていませんが、綺麗なトイレでした。(蜘蛛の巣や虫はない。)
- 大は洋式でした。
シャワー室(1階)
- 男子シャワー室の場合、シャワー4室、洗濯機1台があります。
室内には、シャンプー・ボディソープ、歯ブラシ、カミソリ、洗濯機用洗剤等の自動販売機がありました。
(携帯用のシャンプー・ボディソープが売店でも販売していました。)
- シャワーを使う場合、先に2階入口でコインを買う必要があります。
コイン2枚入れないとシャワーを使えないのでコイン2枚(合計200円、10分間利用可)の購入が必要です。 - コイン2枚を入れてシャワーが出ます、途中で止めることもできます。
私の場合、前の人のシャワーが残ってて(みんな10分もシャワーを使わない?)、買ったコインを使いませんでした…たぶん赤いランプが点灯しているシャワーは残時間があるようです。
リアカー倉庫(1階)
- テントサイトに荷物を運ぶためのリアカーが多数あります。
- テントサイトとビジターセンターにあるリアカーの台数を調整するために、荷台にリアカーを数台積んだ軽トラが両者間を往復しています。
バンガロー
利用していないので割愛します。
テントサイト
テントサイトはビジターセンターから徒歩15分程の場所にあります。
管理事務所の軽トラが行き来していますが、一般車は入れません。荷物はリアカーで運ぶことになります。
テントサイトの概略は次の通りです。
(広場エリア、林エリア等は、ここでの説明の便宜上付けた名前であり公式なものではないことに注意のこと。)
ビジターセンターからテントサイト
ビジターセンターから多少のアップダウンを経てテントサイトの広場に到着します。
大量の荷物だと大人一人でのリアカー引きはちょっと大変な感じでした。
広場エリア
テントサイトの中心地で、トイレ、炊事場、リアカー置き場、ゴミ捨て場があります。
地面は粘土っぽい土と砂利になっています。
広場の野反湖側は野反湖を一望でき、早めに場所が埋まってしまいます。
ベンチ・テールもあるので、キャンプにうまく活用できるかもしれません。
炊飯場には水道、洗い場、かまどがあります。ゴミはほとんどなく、とても綺麗でした。
時間に余裕をもってリアカーを確保するか、間に合わなかった場合は面倒ですがビジターセンターからリアカーを持ってきた方が確実そうです。
女子トイレは分かりませんが、男子トイレは小が多数、大(和式)が6機でした。
こちらもよく掃除されており、とても綺麗でした。強いて言えば、トイレットペーパーを回せない!?壊れているのか補充の方法を間違えているのか…ちょっとイラっとしたとこでした。
林エリア
所々に木があり、芝生・草が広がっています。
野反湖は見えませんが、地面が柔らかく寝やすいエリアです。
(写真は、林エリアから野反湖側を見た時のものです。)
広場上エリア
広場から上がった場所にあります。
(未確認です。)
広場下エリア
広場から野反湖側に降りた場所にあります。
木や草が多く狭い場所になっており、2~3組くらいの空間しかないように見えました。
湖畔
とても綺麗で、穏やかな気持ちになれます。
所々に釣り人がいます。
周辺観光
野反湖周辺のハイキング
野反湖キャンプ場をキャンプ地として、周辺のエビ山、高沢山、カモシカ平、三壁山をハイキングしてみました。