初心者がバックパック一つでソロキャンプや登山泊するために、格安で軽量のテントを探しています。
ここでは、私が購入したネイチャーハイク(Naturehikie)のVik1を紹介します。
基本情報
Vik1の基本情報は次の通りです。
商品付属のタグや公式サイトの情報に基づいています。
商品名 | Vik ultralight 1 man tent (アップグレード版、冬用スカートなし) |
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商品種類 | 一人用シングルウォールテント(専用グランドシート付)、1ドア、3シーズン |
ブランド | Naturehikie |
カラー | シングルムーン ホワイト ※真っ白ではなく少々灰色がかった白 |
型番 | NH18W001-K |
商品内容 | 収納袋, コンプレッションベルト, テント本体, テントポール, 専用グランドシート, ペグ(9本), 自在ロープ(3本) ※基本的な設営では、ペグ6本とテント本体に付属する自在ロープを使用します。 ※強風対策を行う場合は、残りのペグ3本と自在ロープ3本も使用します。 |
サイズ | 設営時: 210 × (前室65 + テント内85 + 反対側50) × 95cm, 収納時: 46 × 16cm |
重量 | 1,230g |
原材料 | テントフライ: 15Dナイロン, シリコンコーティング, 耐水圧2,000mm テントボトム: 20Dナイロン, シリコンコーティング, 耐水圧4,000mm 専用グランドシート: 150Dオックスフォード, 耐水圧3,000mm テントポール: 7001アルミニウム合金 ペグ: 7001 アルミニウム合金 |
生産国 | 中国 |
EAN/JANコード | 6927595733844 |
その他 | 自立式(ペグやロープがなくても最悪ポールだけ立ち上げ可)です。 同じモデルで冬用のスカートがあるものや、アップグレード版(後述)があります。 二人用(NH19ZP003-1)もありますが国内での取り扱いはないようです。(2021年6月現在) |
収納袋と内容物
収納袋の長さはペットボトル2本分程度です。
テントフライにポール・ペグ・グランドシートを挟んで、付属のコンプレッションベルトで固定し、まとめて収納袋に収納できます。コンプレッションベルトは一本だけですが、結構きつく結束できます。
1枚目の写真は全て収納袋に入れた状態の写真ですが、それぞれ別の袋になっているので必ずしも全てを収納袋に入れる必要はありません。
テントの設営方法
設営は簡単です。
テントのケースに簡単なマニュアルが付属しているので、それに沿って設営します。
グランドシート・テント本体・ポール共に向きがあり、4隅を同色(黄色 or 灰色)に合わせることがポイントです。
- グランドシートを敷く
4隅のプラスチックの留め具が上(シートのNaturehikieのタグが上)に来るようグランドシートを広げます。 - テント本体をグランドシートに敷く
4隅の金具の色(黄色 or 灰色)が一致するように、グランドシート上にテント本体を敷きます。
- フレーム(テントポール)の組み上げと立ち上げ
それぞれのポールがショックコードで繋がっているので、それに合わせてフレームを組み立てます。金具の色(黄色 or 灰色)が一致するようにフレームの向きを合わせます。
フレームの足が小さくなっている方が足側(下記写真の左側)、フレームの足が広め目になっている方が頭側(下記写真の右側)と思われます。 - テントをフレームに取り付け
テント本体にあるフックをフレームにひっかけていきます。特に強い力は必要なく、カチカチ簡単に固定できます。
中央の短いポールはテント本体の留め具に通して固定します。
なお、この短いポールは、メインのポールの上を通しても、下を通しても良いそうです。(販売店に確認しました。)
全体的なイメージは次の通りです。 - グランドシート・テントの4隅を固定(ペグダウン)
- テント入口・裏側のシートを固定
テント入口シートの端に自在ロープが付属しており、この先端をペグで固定します。同様に裏側も固定します。
- 必要に応じて換気口の開閉
テント本体の上にベンチレーション用の開口部が2つあり、必要に応じて開閉できます。
なお、アップグレード版は次の2点が改良されているようです。- 風が強いと開口部から雨水が入ってしまうそうです。アップグレード版では、開口部メッシュ下にペラペラ?が追加されており、風が吹くとぺらぺらが立ち上がって雨水が入りづらくなります。
- 以前は、開口部の棒を室内から上げ下げして、開口部の開閉ができました。便利な機能なのですが、強い雨や長時間の雨の際、棒を通じて室内に雨水が漏れるようで、アップグレード版ではこの機能は廃止されました。(室内から開口部の開閉ができなくなった。)
- 必要に応じてテントの追加の固定
強風対策等でテントをしっかり固定したい場合、自在ロープ3本と残りのペグ3本を使って、追加の固定ができます。
テントのフレームに次のような金具を付属(合計3か所)しているので、自在ロープを結んでペグで固定します。
テントの外観
テントの入口部分は左側に折り返して固定できます。
トレッキングポールや木等の棒状の物を使って、簡易的なタープのような使い方もできます。
テントの室内
- 開口部のメッシュ部分はフックで固定できます。
- 入口付近に収納が付いています。
- 入口と反対側の前室です。
入口とは反対側から人の出入りはできませんが、荷物は置けます。室内からアクセスすることもできますが大きい荷物の出し入れは難しそうです。 - 室内からの開口部は次の通りです。
室内から開口部の開け閉めはできません。前述のようにアップグレード前の版だと、開口部の棒を室内から上げ下げできる仕組みだったようですが、雨水が侵入するのを防ぐために廃止になったようです。 - ランタンフックがあります。
雷鳥沢キャンプ場での使用
- 2022年7月末に雷鳥沢キャンプ場で2泊してみました。
- Vik-1の問題ではありませんが、2泊だと荷物が多く、一人用のテントだとかなり狭く感じました。
- この時期の雷鳥沢キャンプ場は最低温度は8~10度程ですが、湿度がかなり高いです。夜も朝もテントの内外がかなり結露していました。軽く払ってザックに入れたら、ザック内がびちょびちょになってしまいました…吸水クロスがあると重宝するかと思いました。
なお、こちらもVik-1ではなくシングルウォールのテントの弱点なのでやむを得ないかと。リンク
個人的感想
- 基本的な機能を抑えている。
シングルウォールテントとしての基本的な機能を持っており、特段困るようなことはありません。 - 組み立てが簡単
テント、グランドシート、ポールは向きがありますが、色分けされて統一されており、一度理解すれば間違えることはありません。
テント本体に自在ロープやフレームと接続する部品が付属しており、別途や金具の接続やロープを縛ったりする必要がはなく、簡単に組み立てられます。 - 安くて軽い
登山目的だとテントの軽量化が重要になりますが、軽量化すると価格が高くなります。例えば、MSRやNEMOなどの有名メーカーの1kg前後の軽量テントだと50,000円前後する場合もあります。一方で、このテントは20,000~15,000円程度で購入でき格安です。(使用頻度が高かったり、より厳しい条件で使用する場合は、やはり有名メーカーのものをおすすめします。) - 結露しやすい
他のレビューを見ると結露しやすい問題を指摘されていますが、これはこのテントの問題というより、シングルウォールテントの問題であり、やむを得ないと考えています。 - 出入口を自由に選べない
出入口が片方だけになっています。ポールの足が広い方に頭・狭い方に足を向けて仰向けに寝た場合、出入口は左側になります。テント設営場所が坂になっており、頭の向きを固定してしまうと、出入口の向きも固定されるので、少々不便に思えました。 - その他
中華製で「令和3年版」とか「アップグレード版」が付くと、どうも怪しい感じがするのですが、Naturehikeの場合は顧客のフィードバックを踏まえて真面目に改善を試みているように感じられ好感が持てます。
おまけ
VIK1を購入する際に最後まで悩んだNaturehikeの軽量格安テントTagarです。
アマゾン等では正式な型番は明記されていないのですが、NH17T180-Jと思われます。
こちらは自立式ではないのでご注意を。
Naturehikie同様、中華製のテントですが、同じように軽量格安で完成度は高そうです。
カラーバリエーションが多く、自分好みを選択しやすいです。
個人的に欲しいものです…
ある程度予算があれば、山岳テントであるNEMOのアトム(一人用テント)なんていかがでしょうか。
ダブルウォールテントです。
一人で余裕を持ったスペースを使いたい場合や、二人用を考えるならホーネットストームはいかがでしょうか。
組み立てが少し難しいようですが、二人用であるにもかかわらず重量1kg未満です。
少々お高いですが日本製(ファイントラック)のカミナドーム1です。